赤く重いものに、私は次第に犯されてゆく。


身体を。 そして、心の中をも。


いつしか、私は汚れそのものに成る日が来るのだろうか。

それとも私は、汚れる為に生まれて来たのだろうか。

生きる為に。


唯、生きてゆく為に、私は。






指先を濡らす血の冷たさ。

  それは もはや意識の底に根付いた、私という凶器を構成する“欠片”。











いっそ、血の色に総てが染まってしまえば良いのに。











何もかも、罪の色を纏ってしまえば、良いのに…………。






『primordial chaos』〜 Turks Vincent

------------------------------------------------- + -------------------------------------------------

黒逸 三葉さんに貰って頂いたイラスト(色彩変化Ver.)です。

詩は「汚れる事を恐れていては 此処では生きて行けない。」
の言葉の続きとしてみわさんが下さった物です。

殺しを己の使命として生きて行かなければならない1人の男を蝕む闇。

素晴しい言葉を有難うございました(愛)

みわさん宅にて完結したシリーズ小説「Blue Dahlia」
タークス時代のヴィンセントの闇の部分を御覧あれ。